人智を越える、
応え続ける、
人智の和紙。
雪
山中和紙(さんちゅうわし)の、
原料となる「楮(こうぞ)」は
すべて自給、飛騨市河合町産。
秋に収穫した楮の黒皮を削ぎ
白皮を雪上に晒し自然漂白する
「雪晒し(ゆきざらし)」は
冬の景色であり風物詩です。
じっくりとゆっくり白くなる。
自然の力で自然も繊維も傷めず、
丈夫な和紙を生み出します。
地
山中和紙(さんちゅうわし)を、
産んだ「地」は太古の昔、海でした。
数億年前の記憶を宿す石灰岩。
激しい隆起が山を高く押し上げ、
深い積雪と清冽な水質をもたらす
唯一無二の「地」を作りました。
弱アルカリ性の水が、酸化を抑制し
石灰質の土壌が楮(こうぞ)を育む。
数億年の、この「地」の力が、
数百年の和紙の命を刻みます。
水
山中和紙(さんちゅうわし)に、
命を宿す「水」は、天からの雪が
地に還ることから、はじまります。
身を切るような冬の冷水。
豊富な雪解け水が年中絶えず、
粘り(ネリ)を健やかに保ち
繊維を一枚の紙へと整えます。
天然の冷気が最高の漉き場を作る。
この清冽な流れが和紙の芯を鍛え、
凛とした和紙の骨格を仕立てます。
人
山中和紙(さんちゅうわし)は、
「人」をなくして語れません。
千四百年前、大陸から伝わった技は、
六百年後、飛騨の山深くに辿り着き、
この地に根を下ろしてから八百余年。
厳しい冬を「知恵」で生き抜く
飛騨びとの「こころ」によって
「技」が磨き上げられました。
人智を越えるに、応え続ける人智。
その精神が今も和紙を紡いでいます。
さんちゅうわし
山中和紙の守り人
かつて飛騨河合では、明治・大正の最盛期に百数十軒もの家々で和紙が作られていました。時代の変遷とともにその数は減り、現在は二軒の職人がこの伝統を今に伝えています。
八百余年の時を越え、この地に息づく技を未来へと繋ぐ、二人の職人をご紹介します。
【和紙の購入・体験の申込について】
本サイトでは山中和紙の販売や体験の受付などは行っておりません。ご購入や体験につきましては、それぞれの職人までお問い合わせをよろしくお願いいたします。